「風神雷神図屏風」を見てきました。

懸賞 2006年 09月 18日 懸賞

出光美術館で開催中の
『国宝 風神雷神図屏風 ―宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造―』
(タイトル長い…)を見に行ってきました。



俵屋宗達の『風神雷神図屏風』は有名なので、
きっと誰もが一度は教科書などで目にしたことがあるでしょう。
見れば、ああ、これか!と分かると思います。
以前に琳派展に行った時に、
俵屋宗達の『風神雷神図屏風』が見られなくて、
がっかりした記憶があったので、見られて嬉しかったです。

しかも、今回は『風神雷神図屏風』が三つも!
俵屋宗達が描いた原本を見て、
これはすごい!と思った尾形光琳がそれを模写して、
またそれを見た酒井抱一が、これはすごい!と思って、
尾形光琳作の『風神雷神図屏風』を模写しています。
つまり抱一は原本を見ていないんですね(苦笑)。

そのために、三作品を比べてみると、
明らかに抱一作は、細部がいろいろと違っていますし、
いかにも「模写」という感じがしています。
でも抱一は、その場で見比べて描いたのではなくて、
光琳の絵をスケッチした物を元に描いたらしいですから、
それでこれだけ再現しているのは、さすがというべきかも。

それぞれの『風神雷神図屏風』を見比べることが出来たので、
展示の仕方が面白くて、とても楽しめました。

でもやはり「模写」は本物には敵わないのですね。
ほとんどそっくりに写し取っている光琳の作品ですら、
宗達の活き活きとしたダイナミックさや空間美は伝わってきません。
丁寧にコピーすることだけに集中したために、
勢いが失われてしまったのかも。

実際に、光琳作はまるでトレースでもしたようにそっくりですから。
宗達の模写だということ知らなかった(らしい)抱一が、
それを見て強い感銘を受けたのも納得ですね。

ちなみに、宗達・光琳・抱一は同時期の画家ではありません。
それぞれ一世紀ずつくらい時代がずれているのです。
ですから、抱一が宗達の原本を知らなくても仕方がないことで、
もしも原本を見ていたら、どう思ったのか知りたいですね。


その他にも、琳派作品が多数展示されていましたが、
特に抱一の「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」が良かったです。
やはり抱一は繊細で丁寧な筆致の花鳥図が素晴らしいと思うので。
そもそも『風神雷神図屏風』のような大胆な作風じゃないんですよね。
『紅白梅図屏風』も落ち着いた雰囲気で良かったです。

全体的に好きな作品が多かったので、
すごく楽しめました。
それに図録も凝った造りで、二度美味しいですね。
こういう力の入った展覧会をまたやって欲しいです。
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by mgear | 2006-09-18 04:03 | アート

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