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アンリ・ルソーを見てきました。

懸賞 2006年 11月 25日 懸賞

『開館20周年記念 ルソーの見た夢、ルソーに見る夢
アンリ・ルソーと素朴派、ルソーに魅せられた日本人美術家たち』
を見てきました(タイトル長すぎ)。
場所はこちら。「世田谷美術館」
もうすぐ終わりなので、お早めにどうぞ。



見に行ったのが祝日(23日)だったせいか、
ものすごく混んでいて、残念でした。
そんなに人気があるんでしょうか。
テレビで特集されたりしたからかもしれません。
やっぱりこういうのは、じっくりゆっくり見たいですから。
平日に行ければ良いのでしょうけれど。

で、見た感想ですが。
私はちょっと勘違いをしていて、
「アンリ・ルソー展」だと思って見に行ったので、
ルソーそのものの作品数があまりなくて、がっかりでした。

目録を見たら、それでも15点くらいはあったようですが、
印象に残っているのは5点くらい。
10点もあったかなぁ、という感じです。

というのも、メインの猿の絵が入ってすぐの部屋の中央にあり、
そこに人が集中してしまって(列に割り込まれてしまうので)、
最初から順番に絵を見ていくと、
いつになったら、猿の絵が見られるんだ!という状態に。

特に初期の絵は、展覧会で落選し続けたような作品だから、
あんまりパッとしないんですよね(ひどい)。
ルソーはやはり後期の南国風の幻想的な風景を
描いた絵が良いと思うのですけれど、
そのあたりの作品が少なかったのも残念でした。

『蛇使いの女』とか『眠れるジプシー女』とか『夢』とか、
こういう絵が見たかったんですけど……。
ちなみにどんな絵か知りたい方はこちらをどうぞ。


それに説明文が絵の先(右側)に書かれているので、
左から順に見ていくと、説明を読んでから、
また戻って絵を見直すことになります。
どうにも段取りが悪いというか、作りがおかしいというか。
この美術館は人間の動線というものを、
全く考えていないんじゃないかと思わせる部分が多く、
最初から最後まで、ストレスが溜まりました。

そんな気持ちの中では、どれだけ良い絵を見ても、
あまり心に響いて来ないんですよね。
それに、私はルソーの絵は見たかったのですが、
それ以外の、素朴派?とか、日本人画家とか、
もう全然興味なくて。ごめんなさい。
さっぱりピンと来ませんでした。

そんな訳で、特にこれといった感想もなく。
最後に、名画を立体にした作品が展示されていたのですが、
これが一番面白かったです(笑)。

でも私は「ルソー」をピンポイントで見に行ってしまったので、
出品点数が少なくて、がっかりさせられましたが、
このあたりの作品が好きだという方には、
一度にまとめて見られるので良いと思います。


つまりはこれって、『琳派展』みたいなものだったんだな、と
自分の興味のあるジャンルに置き換えてみたら良く分かりました(笑)。
琳派展に、尾形光琳だけを見に行ったら、
それは少なくてがっかりすることでしょう。
私は尾形光琳だけじゃなく、一連の作家や作風が好きなので、
琳派展も楽しめましたが、そうじゃない人もいますよね。
あー、そういうことだったんですね。
なるほど、良く分かりました。失礼しました。

と、こんなことを書きながら、
以前に書いた琳派展の感想を見返してみたら、
やっぱり「尾形光琳」が少なくてがっかり、とか書いてますよ、私(笑)。
進歩してないんだな……。

by mgear | 2006-11-25 03:21 | アート

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