『巌窟王』最終回でした。

懸賞 2005年 03月 31日 懸賞

ここまで毎回、一喜一憂しながら楽しんできた『巌窟王』ですが、とうとう最終回。
なんだかあっという間でした…。



 最終回。
 誤解を怖れずに言うなら、この回は、あっても無くても良かったですね。

 基本的にメインストーリーには関係がなく、みんなのその後を描いてはいますが、どうしても知らなきゃいけないほどの進展もなかったし。
 おそらく前回で「最終回」だったとしても、誰も文句なく受け容れただろうし、納得したんだろうな、と思います。

 それでも、この余韻を楽しむかのような、名残を惜しむかのような最終回があるからこそ、全体が締まるのですよね。
 それに何より、こういう回をしっかりと入れられる余裕を持って、計画的に作られているということが素晴らしいです。1クール、2クールと期間が決められているアニメであれば、こうしてしっかりと最後まで造りこむのが正しい形ではないかと。

 だからこそ、最初からストーリーを考えて、さりげなく伏線を張ったり、さらりと意味ありげな描写を入れたり出来る訳ですから。話が先に進むごとに、それが明らかになり、「ああ、あれが」と思えるのが楽しいんですよ。
 最近は、成り行き任せの行き当たりばったりじゃないの?と思われるアニメが多いからねぇ…(苦笑)。

 そんな訳で、全体をしんみりとまとめながら、明るい余韻を残してくれた最終回、結果としては素晴らしいものだと思いました。


 あ、でもこれだけは言っておかなくちゃ。
 エドモン、フェルナン、メルセデスですよ!あの三人はあんなに仲良しだったんですね。まるでアルベール、フランツ、ユージェニーを見るようではありませんか。浜辺でのシーンなんて、まさにそのままでしたね。
 フェルナンがどう思っていたかは分かりませんが、エドモンは確かにフェルナンを親友だと思っていたのでしょう。いえ、フェルナンだってエドモンを大切に思っていたからこそ、最期を共にしたんでしょう。お墓も一緒に並んでいたしね。
 とはいえ、結局二人ともメルセデスに翻弄されただけ…と言えなくもないですが(苦笑)。やはり最強ですな、メルセデス。

 そう考えてくると、本当にアルベールは運が良かったです。フランツが素晴らしい親友(あえて親友と)だったから。フランツがもしもアルベールよりもユージェニーを取るような人だったら、アルベールは第二の伯爵になっていたかもしれないですもんね。
 全てはフランツの愛ゆえに。アルベールが最後までまっすぐな素直さを貫けたのも、フランツが居てくれたから。アルベールが曲がったり倒れたりしないように、フランツが支えてくれたからなんですね。
 ということは、結果的に伯爵を救ったのはフランツじゃないかと(笑)。ああ、フランツ。あなたはやっぱり偉大です。

 すみません。本編から離れました(苦笑)。


 そして全体のまとめを。
 えーっと、ここまで毎回考えさせられ、悩まされ、楽しませてもらえたアニメは久しぶりでした。それは私だけじゃなく、たくさんの人が同じように受け止めていて、毎回、皆様のそれぞれの『巌窟王』論を読むのも楽しみでした。
 私と同じ解釈の方もいれば、全く違う論点の方もいて、「ああ、あのシーンはそういう意味だったのか」と思わず納得させられたりもして。おそらく見た人それぞれに、全く違う『巌窟王』が存在しているんだろうな、と思います。

 それから、私の基準では、皆にストーリー外(行間かな)を想像させる作品は、良くも悪くも魅力的なものだと思っています。その点、『巌窟王』は成功したんじゃないかなぁ。

 私は原作をちゃんと読んでいないので、どこまで原作に忠実だったのかは分かりませんが、原作をそのままアニメにしても、これほど惹きつけられはしなかっただろうと思います。あの独特の世界観と特徴的な絵柄と、翻弄され続ける主人公アルベールと、神秘的な伯爵と。
どれが欠けても魅力は半減だったろうな、と。
 最初はかなり抵抗ありましたけどね…(苦笑)。ごちゃごちゃしすぎているCGの背景とか、服や髪のテクスチャとか、印象的すぎる伯爵のビジュアルイメージとか。慣れるまでは大変でしたし、あれで引いちゃった人もいるのではないでしょうか。

 あ、そうそう音楽も良かったです。
 もちろんストーリーもね。毎回ラストは驚きの展開で、こんなに続きが気になるアニメは他にないくらい。ヒキが何より上手いんですね。それも回を追うごとにパワフルになって、作っている方もノリノリだったんじゃないかと。

 こうなると返す返すも悔やまれるのが、最初の方を私はあんまり見ていないということですね。だって『お伽草子』を優先しちゃっていたんだもん。もったいなかったなぁ。いっそDVDを買ってしまおうかと思うくらいに、気になっています。
 それから『お伽草子』の話もありますが、それはまた別の機会に。

 『巌窟王』ありがとう。お疲れ様でした。
 とりあえず『スピードグラファー』は見ようと思います(笑)。
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by mgear | 2005-03-31 03:40 | アニメ

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