『428』クリアしました。

懸賞 2012年 02月 05日 懸賞

『428 ~封鎖された渋谷で~』クリアしました。
『ダンガンロンパ』があっという間に終わってしまったので、
今度はこちらをやってみました。
『街』は面白かったし、ちょっと期待していたんですけども。



以下レビューです。

ちょっとネタバレなので、
気にする方は見ない方が良いかと。
それほど核心的なことは書いておりませんが。


まず一言で表すと、ストーリーが残念。
実在の街である渋谷を舞台にしていて、
しかも実写なのは、リアリティを持たせるためでしょう。
だからこそ、ちょっとくらい荒唐無稽なストーリーや、
常識外れのキャラクター設定でも楽しめるのですが、
今回の場合はやり過ぎ、というか失敗です。

誘拐事件とウイルスまでは良いですよ、受け容れます。
でも『カナン』が出てきた時点で、目が点になりました。
あんな中二病キャラがいきなり出てきて、どうしろと。
TYPE-MOONというか奈須きのこが関わったから、
そうなっちゃったんでしょうけどね……。

どう考えても世界観に合っていません。
メインキャラに絡めるにも無理があります。
これがなければ、もっと地に足の付いた話になっただろうに。

ちなみにクリア後に、アニメ版のカナンの話が見られるのですが、
こちらはすんなり容認出来ました。
だって元々がアニメ向きのキャラだもん。
アニメのキャラが画面から出てきて、三次元の人間になったら?
明らかに無理があると思いませんか。
アニメや漫画を実写化すると違和感があるのと同じです。

カナンとアルファルドさえ無ければ……。
多分、システムが面倒なだけの普通に無難なADVになったでしょう。
まぁそうなったら、単なる凡作に成り下がるので、
それよりはアクがあって良かったな、と思うべきなのか。


それでもストーリーは二転三転するし、
面白いキャラクターやエピソードもあるので、
全く楽しめなかった訳ではないですけれど……。

『街』ではキャラクターそれぞれの話がありましたが、
『428』は基本のストーリーは一本道で、
キャラクターによって視点が変わるシステムです。
だから話の展開や状況は同じで、
主観が変わるだけの似たような文章を、
ただひたすら読まされる……という。

ただでさえ、システム的に同じ文章を読む作りなのに。
既読スキップもできない、普通のスキップも遅すぎで、
テキストを読ませるゲームとしては致命的です。

普通のドラマや映画だって、たくさんの人が出てきて、
その人たちそれぞれの視点で描かれて、
場面転換があって、ストーリーが進んで行くじゃないですか。
皆が全然違う出来事を追い掛けているようで、
実は同じ一つの事件なんだよ、というオチもよくあります。

このゲームも、ただそれをやっているだけなのに、
面倒な手続きを踏まなければならないのが、
面白さに繋がらず、ただストレスが溜まるだけなんですよね。

例えばAさんとBさんがハチ公前に来たとします。
すでにAさんの話でBさんとハチ公前で会っていて、
しかも、どうしてBさんがここに来たかも想像が付く、
それなのにBさん視点での話も見ないといけない。

ハイハイ分かってますよ、ハチ公前に行くんでしょ。
でも右に行くか、左に行くかの選択肢があって、
右に行ったら理不尽なゲームオーバー。
そしてまた文章を読み直し……、疲れます。

↑のは例ですが、実際のゲームもこんな感じ。
これだったら普通の実写映画でやれよ、と思いました。
その方が素直に楽しめたんじゃないかと。


私は『街』のシステムが好きだったから、
余計にそう思うのかもしれないですけどね。
『街』はそれぞれの人がそれぞれの人生を送っていて、
でも渋谷という街ですれ違い関わり合うことになる。
雑多な人が集まる渋谷だからこその出会い。
そういうのが面白かったし、好きだったんですよ。

例えばAさんがBさんとハチ公前で会ったとしても、
Bさんのストーリーを進めていると、
ここからどういう経緯でハチ公前に行くんだろう?
と疑問に思うような展開になったりします。
それでも紆余曲折を経てBさんがハチ公前に辿り着く、
ああ、こういうことだったのね、というのが面白くて、
AさんのストーリーもBさんのストーリーも知りたくなります。

つまりは先が見えないから面白い。
ドラマでもマンガでも小説でも、何でも良いですが、
その先の展開が全部分かっていたら、
続きを見る気が失せませんか? そういうことです。

でもそんなストレスを溜めながらも、
バッドエンドの嵐を乗り越えながらも、
どうにかエンディングまで辿り着いても。
結局、ご都合主義な展開でありながら、
はっきりしない感じのオチが付き。
もう徒労感でげんなりですよ。
プレイ時間が短いのは幸いでしたが。

『ダンガンロンパ』もそんなゲームだったから、
(クリア後に徒労感しか残らない……)
余計にダメージが大きかったのかもしれません。


期待しすぎたのかなー。
タマの正体が分かった所がピークだったなぁ。
後はめっきり盛り下がるだけでした。
Tipsもあんまり面白くなかったですね。
センスが感じられず、単なる語句の説明ばかり。
いや、本来はそういうものなんですけども。

『街』では、やりすぎだよ! と言いたくなるくらいに、
ストーリーもキャラクター設定もTipsも、
良い意味での悪ふざけがありましたが、
そういうのが苦手だったり、ついて行けないと感じた人は、
『428』の方が好きかもしれませんね。

私は『街』くらいに弾けている方が好きだなぁ。
御法川シナリオにちょっと片鱗が残っていたくらいだもんね。
ゲームとして楽しむのなら、もっとキャラが多くても良かったし、
ストーリーを楽しむのなら、そもそもザッピングは要りません。
(このゲームの全否定になってしまうが……)


強いて良いところを上げるとしたら、
文章にクセがなくて読みやすいというくらいかな。
面白味や特徴はないけれど、
ゲームのシナリオとしては、
このくらい没個性の方が、好感が持てます。
いや、読みやすい文章って、意外と難しいんですよ(笑)。

えっと、すっかり酷評になっちゃいましたが。
私は元から刑事物のドラマとか、
ミステリー小説とかが好きだから、
この程度なら他にいくらでもあるよ、と思っちゃうのかも。

ADVをあんまりやったことない人や、
ミステリをあんまり読まない人は、
このくらいの方がちょうど良いのかもしれません。

だから、点数を付けるとしたら、
70点くらいはあげられますよ。
でも100点、いや120点を期待していたら、がっかり。
そういうことですね(苦笑)。
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by mgear | 2012-02-05 17:33 | ゲーム

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