『ラジアントヒストリア』クリアしました。
2011年 08月 15日
これはRPGとしては、かなりの良作。
DSでRPGをやりたいと思っている人は、
ぜひプレイしてみてください。
以下、ネタバレ多少含む感想です。
まずストーリーがよく出来ています。
このゲームのシステム上、時間軸を行ったり来たりするので、
矛盾があったり、回収しきれない伏線などが残りそうですが、
とても納得のいく終わり方でした。
伏線も丁寧にちりばめられていて、
すべての謎が解ける時には、すとん、と腑に落ちる感じ。
それぞれのキャラクターも生き生きとしていて魅力的だし、
しかも彼らの行動に変なところや唐突なところがないです。
この人ならこうするだろうな、という行動をとって
ストーリーが進んでいくので、いちいち疑問を抱くことがありません。
キャラクターたちと主人公との会話はそれほど多くないのですが、
イベントで丁寧にキャラクターたちを描いているので、
それぞれの性格や行動様式が、はっきりと認識出来るのですよね。
そしてこれは主人公のキャラクターにも言えることで。
主人公=自分ではなく個性のある場合には、
とても重要なポイントなのですが、
そこがおざなりになっていると、
主人公が勝手に行動するばかりで、感情移入できなかったり、
プレイヤーがストーリーから置いてけぼりになったりします。
最近のRPGはこの傾向も多いのですけれど…。
それが無かっただけでも『ラジアントヒストリア』は素晴らしいです。
やっぱりRPGはストーリーありきですからね。
そして、RPGの楽しさといったら、
『ストーリー』『キャラクター』『戦闘(システム)』だと思いますが、
このゲームは戦闘も工夫があって楽しいです。
その辺にいるザコ敵でも、そう簡単に倒せないようになっているので、
いろいろな技や魔法を駆使して、自分なりに工夫して倒さないといけません。
このあたりは、やはりアトラスといったところ。
とはいえ、それほどの難易度でもなく、程よい感じ。
連鎖がつながるように、あれこれやってみるのも楽しいです。
キャラクターによって得手不得手があるので、
メンバーが入れ替わるごとに戦闘方法も変わってきますし。
でもアトがいるときはアト無双です。アト最強(笑)。
いやホントに、HPが低いのが唯一の欠点ですが、
装備品で防御力がとんでもなく高くなるので気にする必要ないし、
回復役としてのスキルは申し分なく、
しかも素早いので、とにかく使いやすいです。
それだけでも十分なんですが、しかも攻撃に回ると、
トラップの威力がハンパじゃなく強いんですよね。
トラップを設置して敵をそこに動かす、という手間が掛かるので、
ちょっと威力を高めにしているのかもしれませんが、
それにしても強力すぎる……。
ゲームバランスを崩すくらいの威力です。
あ、なんかいつの間にかアト語りに(苦笑)。
でもアトはストーリー的にも一緒に居ることが多く、
見た目も雰囲気も可愛くて好きなんです。
やっぱり私はロリっ子好きなのかも(笑)。
おっと、肝心な話をしていませんでした。
このゲームの一番のポイント『ヒストリア』について書かないと。
ゲームを進めていくと、チャートが見られるようになるのですが、
そこで特定のポイントにワープ出来るようになります。
つまりストーリーの時間を行ったり来たりするんですね。
ザッピングシステムに近いかな。主人公は変わりませんが。
例えば、ストーリー上で誰かが邪魔してこれ以上進めない時に、
別の時間やルートに行って、その人を来させないようにすると、
元に戻った時に、今度は邪魔な人がいなくて先に進める、という訳です。
これがとても楽しいんですよね。結構考えさせられるし。
色々と試行錯誤をしながら、無事に先に進めると達成感があります。
それに、別の歴史では死んでしまった人が、
ちゃんと手順を踏むと生きていて、後で助けに来てくれたりすると、
あー、良かった、と心から嬉しくなりますね。
RPGって意味もなく人が死んだりするイベントも多いから……(泣)。
モブみたいな通りすがりの人でも助けると、
クエストが成功してアイテムをもらえたり、イベントが起こったりして、
本当に幸せな気分にさせてくれます。
メインのストーリーは戦争とか革命とか、かなり殺伐としているから、
余計にそういうことが嬉しく感じられるのかもしれません。
という訳で、ほとんど不満のない、このゲームですが、
強いて言うなら、ディアスとセルバンがもうちょっと活躍して欲しかった。
グラフィックが良いだけにもったいないですね。
まさか、あそこまで単なる雑魚キャラだとは(苦笑)。
敵側だから仕方がないかもしれませんが、
もうちょっとクエストで掘り下げてくれると良かったのに。
by mgear | 2011-08-15 04:54 | ゲーム